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■簡易水位センサー(静電容量方式)
  ★概要
    溜まった雨水や風呂桶の水位を測るセンサーとしては、“電気抵抗型”“静電容量型”があります。
    電気抵抗型は、2対の“導電性の電極”を水に浸し、電極間を流れる電流値の変化で水位を検出する方式で
    す。しかしこの方式では、金属電極が水に触れるため、電極が腐食する欠点があります。
    それに比べ、静電容量型は、2対の“絶縁された電極”を水に浸し、電極間の静電容量から水位を検出するの
    でこのような問題が発生しません。

  ★実験内容
    家庭で使用されている“ACコード”を水に浸した時の静電容量の変化を“容量計”を使用して測定します。
     

  ★実験風景
    容量計にACコードを接続し、水に浸す前のACコードの容量を測定します。
     
    水の中に10cmずつACコードを浸しながら、容量を測定します。
     

  ★実験結果
    外のバケツに溜まった雨水を測定してみました。
    横軸は、ACコードを水に浸す“深さ(cm)”です。
    縦軸は、その時の“静電容量(pF)”です。
    0cm=110pF、100cm=228pF → 1cm≒1.2pFが算出できます。
     
    風呂桶に溜まった水道水を測定してみました。
    0cm=115pF、100cm=234pF → 1cm≒1.2pFが算出できます。
     
    如何ですか?
    想定していた以上に、直線性(深さに対する容量の変化)が良いのには驚きました。

    本方式と、以前に製作した容量計「キャパシタンスの測定」を組み合わせることにより、簡易水位計を製作する
    ことができそうですね!{^_^}!


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