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■GLCDライブラリ
  ★概要
    以前に、簡易オシロV2(LCD:128×64)を製作しましたが、その時には、GLCDライブラリの存在を知らず、
    自作でGLCD制御する関数を作成しました。
    しかし、mikroCが標準で提供しているライブラリをよくよく眺めて見ますと、ちゃんとGLCDを制御するライブラリ
    が存在しました。それも自作の関数よりも機能が豊富です。
    そこで今回は、このライブラリが提供する機能を使って動作を確認してみることにしました。

  ★動作原理

    mikroCが標準で提供しているGLCDライブラリでは、以下の18種類の関数を提供しています。

基本関数 Glcd_Init
Glcd_Set_Side
Glcd_Set_Page
Glcd_Set_X
Glcd_Read_Data
Glcd_Write_Data
拡張関数 Glcd_Fill
Glcd_Dot
Glcd_Line
Glcd_V_Line
Glcd_H_Line
Glcd_Rectangle
Glcd_Box
Glcd_Circle
Glcd_Set_Font
Glcd_Write_Char
Glcd_Write_Text
Glcd_Image
    <処理の流れ>
     @Glcd_Init関数で、GLCDとPICのポートのピンのアサインを行います。
     AGlcd_Set_Font関数で、フォントデータをGLCDに設定(登録)します。
     BGlcd_Fill関数で、画面全体を初期化(塗り潰す)します。
     CGlcd_Write_Text関数で、テキスト(文字列)を表示します。
     DGlcd_Circle関数で、円を描画します。
     EGlcd_Box関数で、四角形を描画します。
     FGlcd_Line関数で、線を描画します。
     GGlcd_Dot関数で、ドットを描画します。
     HGlcd_Image関数で、イメージ(128×64のビットマップ)を描画します。

    <ビットマップデータの取り込み>
     @Windows標準のペイントツールを使って、ビットマップイメージを作成します。
        幅(W)=128ドット、高さ(H)=64ドット、色=白黒(B)
     
     AmikroCのGLCD Bitmap Editorを起動します。
     
     B先程、ペイントで作成したビットマップファイルを取り込み、プログラムコードを自動生成します。
     
     C自動生成したプログラムコードをクリップボードにコピーし、それをプログラム(ソース)に貼り付けます。
     

  ★回路図
     
    mikroCのサンプルで紹介されている回路図です。
    LCD(SG12864A)のD/I信号とRS信号は、明記が異なるだけで同じものです。
     

  ★プログラム
    ソースリストはここです。
    HEXリストはここです。

  ★動作確認
    いつものブレッドボードで確認しました。接続線が多いのでかなりごちゃごちゃしています。
     
    左側:Glcd_Fill関数で、画面全体を初期化(塗り潰す)します。
    右側:Glcd_Write_Text関数で、テキスト(文字列)を表示します。
     
    左側:Glcd_Circle関数で、円を描画します。
    右側:Glcd_Box関数で、四角形を描画します。
     
    左側:Glcd_Line関数で、線を描画します。
    右側:Glcd_Dot関数で、ドットを描画します。
     
    左側:Glcd_Image関数で、イメージ(128×64のビットマップ)を描画します。
     
    如何ですか?
    GLCDを手作りプログラムで全て制御しようとすると大変ですが、提供されている関数を利用することで、とても
    簡単になり、本来の製作の目的に注力することが出来ますね。{^_^}!


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